FileMakerの救助犬

FileMakerを使って、試して、作って、悩んで、喜ぶ、そんなブログです。

FileMaker入門 シリーズAccessプログラマーが使ってみた 第2回

f:id:motagp:20151205103625p:plain ではAccessプログラマーFileMakerの謎に迫るシリーズ2回目
今回はAccessにある基本機能はFileMakerに存在するのか調べます。

 

目次

 

テーブル

もちろん、あります。
これ無いとDBじゃないし。

 ただ、Accessのテーブル一覧の様な機能は有りません。
テーブル定義作っても、フォームを作成しないとデータを表示する事ができない。
しかし、フォーム作成と言っても空白フォームに項目をドラッグするだけ。
単票ビュー、データーシートビューを簡単作成できます。

 f:id:motagp:20151216100436p:plain

 

 表示の形式を表形式に切り替えると、Accessで言うデーターシートビューに。

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いちいちフォームの設計が必要なの?、怒ってはいけません。
Accessでもフォーム設計を後で実施する筈だから、遅いか早いかの違いです。

フォームの無い参照テーブルは?コンボボックスで使いたいけど。
その使い方は、また後日。
1つのテーブルで1ファイルです。
エクセルの1シートがDBになったイメージですよ。

 

 フィールドの型
  •  テキスト
    2Gまで入力可能、メモ型ですね。
  • 数字
    最大800桁、何といっていいか、とにかく数字。
  • 日付
    範囲西暦1年~4000年。
  • 時刻
    範囲24時間、最小単位秒で記録。
  • タイムスタンプ
    日付型。
  • オブジェクト
    Accessでは重くなって敬遠しているオブジェクト型。
    FileMakerだと使える。
  • 計算
    計算結果、数字。
  • 集計
    集計結果、数字。

曖昧な型ですね、細かいこと気にしないでも大丈夫、そんなDB。

 詳しくは公式ページ参照。

filemaker-jp.custhelp.com

 

 

クエリー

 これまた、テーブルとセットです。
クエリーと言うより、高機能フィルターです。
もちろん、クエリー同様、作成した検索条件を保存できます。

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フォーム

もちろんあります。
テーブルの項目参照。

 

 

レポート

 こちらもテーブル画面のプレビュー機能がレポートです。

 

 

マクロ

 マクロはAccess同様、単独で作成利用したり、ボタンに割り付けたりできます。
スクリプトと呼びます。

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モジュール

 残念ながら存在しません。
スクリプトを駆使して同様の事が実現可能。
IF文やLOOP処理も作成可能。
そこまで、選択してできるならコード書かせてよ、と思ったりも。

 

 

リンク

 ODBCJDBCで外部DBとリンク可能。
当然相手のフィールド型に依存する事になります。

 詳しくは公式文書へ。

 

filemaker-jp.custhelp.com

 

 

まとめ

ノンプログラミングで利用できる事を目指しているDBソフトです。
その考え方は素晴らしく、テーブルを基本に、画面、検索、印刷、制御が簡単に作成可能。

とは言え、複雑な事をしたくなると、スクリプトを沢山選択して行を増やす事になりそうです。
Accessのマクロは、行数が増えると見通しが悪くなり、修正困難、モジュールで作り直しなんて事になります。
私は、最初からVBAで書いた方が拡張しやすいからマクロは使いません。

FileMakerの場合はどうでしょうか、VBAに変わるものはありません。
この部分がちょっと心配、次回からはもっと深い部分を探っていきましょう。

 

以上

 

FileMaker入門 シリーズAccessプログラマーが使ってみた 第1回

f:id:motagp:20151205103625p:plain FileMakerってご存知ですか?

私は、mac好きの人が使うデーターベースで、縁の薄いDBだなと思っていました。
中小企業の業務システムはWindowsに支配されていますからね。

ところが簡単にiPadと連携できるらしいと聞き、ちょっと興味。
タイミングよく、2015/12/18まで「ひとつ買って、ふたりで使おう!」キャンペーンやってるではないですか。
勢いでFileMaker Pro 14 Advanced を買っちゃいました。

そんな訳で、FileMakerを理解するシリーズ始めます。

尚、このシリーズはAccessを使ったことのある人が、初めてFileMakerを使う事を前提に書いていきます。(管理人の体験談です)

 

目次

 

 

セットアップ

まずはセットアップファイルをメーカーページからダウンロード。
Windows版とOS X(mac)版があります。
詳しくは下記

www.filemaker.com

 

この記事では、Windows 8.1のPCにWindows64Bit版をセットアップして使います。

 

filemaker-jp.custhelp.com

 

 

新規ソリューションの作成(テーブル)

ではDBの器を作成しましょう。
FileMakerを起動して、メニューバーの[ファイル][新規ソリューション]を選択。
または、起動時に表示される「起動センター」画面の[新規・・][新規ソリューション]をクリック。

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 表示された新規作成ダイアログにファイル名を入力します。
ファイルの種類はfmp12、Accessで言う所のaccdb(2007型式)やmdb(2003型式)みたいな物だと思われます。

ここで、勘違いしそうなのが、AccessのDBとは違い、テーブル1個毎にファイルを作成するって事です。(2015.12.10現在、そうじゃないかと推測中)
dbase,Pradox系と同じですね。ただし、フォーム等もテーブル内に格納されます。
複数テーブルどうなるの?
今のスキルでは謎の部分です。

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テーブルの設計

 ソリューション作って現れた画面がいきなりフォーム設計の画面です。

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予想外の画面で、Accessプログラマーはフリーズする事でしょう。(私だけか?)

motagp.hatenablog.com

 

講習会を受講した結果、テーブルとフォーム設計はセットである。
Accessの様なテーブル一覧は無く、フォーム画面で単票フォーム、帳票フォームを設計しながらテーブル定義をできちゃうイメージです。
えっ!そんな事できたら、勝手にフィールド追加変更されて、訳わからんくなるぞ!

 

どうやらそれで正解、エクセルの使い方に似ています。
使いやすい様に列追加していいですよ。そんなイメージです。

RDBと思って使ってはいけない、エクセルをDBに変換してデーター共有できる。
エクセルとアクセスを埋めるソフトだと理解しました。

流石に、基幹業務のデータを溜めるDBには向きません。
エクセルで大量のデータを管理できないのと同じです。

ここはOracleSQLServer、小規模ならAccessに貯めて、ユーザーに近いデータ共有はFileMakerを使うのがベストではないでしょうか。

 

フィールドピッカーが大事

テーブル設計で利用するのがフィールドピッカーです。
このDBアイコンで項目追加や他のテーブルとのリレーション設計ができます。
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フィールドの型は以下の通り。
桁数は指定するところが無いので勝手に可変長だと思われます。
このあたりもエクセルっぽいですね。

日付けと時刻が別項目ってのもRDBとは違う考え方です。
きっと都合がいいのでしょう。

また、計算や集計ってタイプが謎、数字型なのか。

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以上 今回はここまで。
Accessの代替と考えると、なんじゃこれ?って叫びたくなります。
しかし、便利なエクセルと思えば、排他制御やフォームも簡単に作れて、
便利ジャン、使えるよ。と勧めたくなります。